2011/12/17

良いな思う写真と想いのズレ「たくさんのうちの一つ」

Leica M3 Summicron 5cm/f2


写真の面白さは、撮るだけでなく選ぶところにもあります。


自分で良いなと思った写真が評価されなかったり、なんでもないと思える写真の方が気に入られたり、そんな経験ありませんでしたか?


実は、万人の評価を得るための写真には、決まったセオリーがあったりします。

「プロみたいな写真の撮り方」といった本を買って、書かれている内容通りに写真を取れば、セオリー通りの評価をもらうことができるんです。

けれど、誰でもプロ並みに撮ることができたなら、誰が撮っても同じです。その写真は「たくさんのうちの一つ」でしかありません。
それなら、他の人の写真を眺めていた方が楽ですよね。


表現のテクニックももちろん大切なのですが、写真に込める想いもそれ以上に大切にしたいです。

たとえみんなが同じ景色を見たとしても、その時の人の気分やそれまでの生い立ちによって、気持ちの受け取り方は様々です。

人はみんな違います。だからこそ、共感して通じ合うことに嬉しさを感じる生き物なのだと思います。
全員とは無理かもしれません。けれども、目ではなく心が写真を見ていたとしたら、その写真は違う意味での「たくさんのうちの一つ」になるかもしれませんね。

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