2011/12/03

「何もない」からの脱却



何も無いことさえ楽しめる人がいて、彼らには何も無いことに意味を見出す力があります。

退屈に耐える多くの人達も、かつてはその能力に満ち溢れていたはずですが、いつの間にか何かなくては楽しめなくなってしまったのです。


道路に白線が引いてあれば、そこは一本橋でアスファルトはマグマ、落ちたら死亡。こんな遊びを子供の頃にしていませんでしたでしょうか?



写真を撮ることで、かつて身に備わっていた感覚を呼び戻して、さらにその力を高めることが出来るように思います。

飛び込んでくる景色を受け止めるために、何もない景色の中で意味を探して回ります。
その行為自体が、何もない退屈から脱却しようとしているのだと思います。

何もないところから意味がつながってシャッターを切るとき、言い知れない知的なエクスタシーすら感じることもできます。

写真が楽しいのは、そのせいかもしれません。

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