2013/10/05

フィルムは減って、価格は高騰。

Leica M3 Summicron 5cm/f2 ILFORD DELTA 400
いつものようにフィルムを買いに行くと、値札の表示に違和感を感じました。

前回買った時よりも、100円ほど値上がりしているようです。

通貨や船運賃の要因もあるでしょうが、需要減が根本原因かとは思います。


消費者が買わないものを企業は売れません。
だからフィルムや印画紙を使わずに「無くなっていく」と嘆いても仕方ありません。

どこかでこんな話を聞いたことがあります。

とある小料理屋のおかみさんが、お店の売上が立たず借金が増えるので、お店を畳むことを常連客に伝えました。
常連客はとても残念がり、「どうかやめないで欲しい」と口々に言いました。
おかみさんはその言葉に勇気付けられ、しばらくお店を続けようと決意したのです。

しかし、お店に客は来ません。やめないでと言った客もロクに来ませんでした。

とうとう、おかみさんの借金は返済できる限度を超えてしまい、お店どころか何もかも失ってしまいました。


楽しいことにはお金を払わなくてはなりません。

ディズニーランドに入場するには入場料を、リッツカールトンに泊まるなら宿泊料を。
ランボルギーニVenenoを所有したいなら3億6500万円を、サンマルクでアメリカンを飲むなら260円を。

払わなくては楽しめません。それを対価と言います。
現在のフィルムの販売価格が、フィルムを愉しむ対価なのです。

フィルムの愉しみが増していく、それは良いことなのです。
私は益々気持ち良く、フィルムカメラを愉しみます。

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