2012/05/12

時代が写る


この写真はいつ撮ったのだろうと、ネガアルバムをめくって調べてみたら、日付も場所も何も書かれていませんでした。
光の差し込み方からすると、もう秋は近そうな気もします。

写真には、二つ折りの携帯電話が写っています。
今はタッチパネル式のスマートフォンが主流ですので、もっと先の将来にこの写真を見たら、きっと古臭さや懐かしさといったものが感じられるようになるかもしれません。

今の時代を生きる人がこの写真を見た時には、「ケータイでコミュニケーションは近くて遠い」と思ったり、ある程度の人生経験があれば、「やっぱり若いころはシャイだよね」といったような解釈もすることができます。
それは、携帯電話が他者とのコミュニケーション手段に使われることを知っていて、問題を認識していたり、自分の人生の過去と結びついたりした結果、解釈できることなのです。

一枚の写真でも、人によって、時代によって、気分によって、嗜好によって、様々な要因で見方が変わるところが写真の魅力の一つだと思います。

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